CFJの過払い金返還請求も弁護士にお任せください
「CFJ」というよりも、アイク、ディック、ユニマットライフと言った方が分かりやすいかもしれません。
この3社と平成19年6月以前から取引をしている方、または完済して10年以内の方は、もしかしたら過払い金があるかもしれません。
ここでは、CFJの過払い金についての調査や請求方法をご説明していきます。
1.CFJとは?
CFJ合同会社のことで、アイク株式会社、ディックファイナンス株式会社、株式会社ユニマットライフの3社が合弁した会社です。
2.過払い金回収までの流れ
(1) CFJへ取引履歴の開示請求書発送
引き直し計算をするために、取引履歴の開示請求をします。
約1ヶ月程度で取引履歴が届きます。
(2) 利息制限法に基づき引き直し計算
CFJから取引履歴が届いたら、過払い金がどれくらいあるかを法定利率に従って計算します。
(3) CFJへ過払い金請求
引き直し計算結果をもとに、CFJへ書面で過払い金の返還請求をします。
後日CFJから過払い金の返還請求に対しての回答がきます。
(4) 和解交渉
CFJから過払い請求に対する回答が来たら、和解交渉をします。
折り合いが付かなければご依頼者様の同意の上、訴訟提起します。
(5) 和解書作成
CFJと合意できたら、和解書を作成します
(6) 過払い金返還
CFJから和解書に基づいた金額が振り込まれます。
以上、(1)から(6)が過払い金回収のおおまかな流れです。
3.CFJとの和解交渉について
争点があるかないかで、和解交渉は変わってきます。
争点がない場合、過払い金請求額に対し、初回であればCFJ側からは過払い元金の3割程度の提示がなされます。ただし、交渉を続けることにより、多少は増額が見込めます。
過払い金返還までの時間は、3ヵ月程度となっております。(平成30年3月現在)
任意交渉では割と早く和解ができますが、不動産担保ローンを契約していたり、取引の分断などの争点がある場合には、交渉が長引いたり、過払い金の増額が見込めないケースもあります。
そのような場合は、ご依頼者様に確認し、訴訟も検討したうえでできるだけ多く過払い金が回収できる方針をとります。
より具体的な説明については、ご相談の時、または取引履歴が開示されたあとに詳しくご説明いたします。
4.CFJとの裁判について
任意交渉で納得のいく提示がなければ、CFJに対して過払い金返還の裁判を起こします。
裁判をした場合、時間と印紙代などの費用がかかりますが、任意交渉と比べてより多くの過払い金を回収することができますし、判決までいけば、過払い金に対する利息も回収できる可能性があります。
しかし、CFJはすでに新規貸付をしていないため、経営状態は非常に不安定と思われます。いつどうなるか、引き続きCFJの動向には注意する必要があります。
5.CFJへ過払い金請求をする上での注意点
過去にマルフクやタイヘイといった業者と取引していた方については、債権がCFJへ譲渡されているため、本来であれば送られてきた取引履歴をもとに、CFJへ一連計算で過払い金の返還請求をするのが通常の対応です。
しかし、平成24年9月に「過払い金の債務については継承されない」と最高裁から判断が下されたため、それ以降の一連計算による請求は困難になりました。
この他にも、不動産担保に切り替えた契約に関しては、その時点で一旦契約が終了していると判断される可能性が高いです。
詳しくはご相談時に説明いたします。
6.弁護士に依頼するメリット・デメリット
弁護士に依頼するメリットは面倒な引き直し計算やCFJとの交渉などを全て任せることができるという点です。
しかしデメリットもあります。それは弁護士費用がかかるという点です。
弁護士に依頼する際は、弁護士費用を確認するとともに、CFJの過払い金回収の実績がある弁護士に依頼するようにしてください。
7.まとめ
CFJに対する過払い金請求についてご理解いただけましたでしょうか?
過払い金請求を考えている方は、今回紹介した、過払い金回収の流れや、メリット・デメリットをよく理解した上で最適な方法で手続をとるようにしてください。
泉総合法律事務所にご相談いただければ、最新の情報をより詳しく、アドバイスいたしますので、是非ともご相談ください。