闇金被害は弁護士が解決できる!闇金からの借金でお困りならご相談を
「借金の返済日が明日なのに手元にお金がない」「繋ぎ資金がどうしても必要」など、緊急でお金を用意しなければならないという場面に出くわすことはあるでしょう。
銀行や信用金庫から借入をするとなると、通常は審査に時間がかかり、緊急事態には間に合わないおそれがあります。
また、審査なしで貸し付けを受けられる消費者金融も、融資可能な枠の限度に達しているとそれ以上の借入は困難です。
「銀行・信用金庫も、消費者金融も借りられない」と途方に暮れたとき「無審査で即日貸付可能!」「ブラックでもOK!」などと書かれたチラシや張り紙、ホームページを目にして、藁にもすがる思いで電話をしてしまう、というケースがあるかもしれません。
しかし、そのような甘い条件でお金を貸し付けるのは「闇金」でほとんど間違いないでしょう。
今回は「闇金(ヤミ金)」の実態や嫌がらせの内容、そして解決策について、弁護士が詳しく説明します。
1.闇金とは?
闇金と聞くと「絶対に手を出してはいけない危険な業者」であることは分かると思います。
しかし、そもそも「闇金(ヤミ金・闇金融)」とはどのような業者のことを言うのでしょうか。
闇金とは、出資法違反の高い利率(延滞金を含み年利20%を超えるもの)で利息を設定して貸付をする者のことを言います。
銀行や信用金庫などは、法律で定められた範囲内の利息に留めて利益を得ています。
しかし、闇金のように出資法を超える利率で貸付をする行為は、刑事罰の対象となっています。つまり、闇金がしていることは犯罪なのです。
また、貸金業を行う場合、国または都道府県知事へ登録手続を経ることが必要となります。
しかし、こうした登録を行う闇金はありません。そもそも法外の利息を設定しているので、登録申請に通ることがないのです。
闇金は店舗・事務所などを持たず、チラシや貼り紙などで宣伝して借入を誘うケースが多く見受けられます。違法性が高い分、目立たないように宣伝する傾向があるのです。
また、携帯電話を営業で使うことが多いため、携帯電話番号が書かれた広告には十分に注意しましょう。足がつかないように固定電話を使わず、他人に契約させた携帯電話を使うのです。
『090』『080』『070』などから始まる携帯電話・スマホで営業をしている闇金のことを「090金融」などと呼ぶこともあります。
さらには、最近では「ソフト闇金」という、利用者に対して優しく接する闇金もあるようですが、ソフト闇金も法廷外の金利を設定する違反業者です。
返済ができなくなれば一変して厳しい取り立てに遭うことになりますので、絶対に利用してはいけません。
2.闇金の見分け方
闇金は、パッと見は普通の業者に見えることがあるかもしれません。しかし、以下のような要素があれば要注意です。
- 無審査・ブラックリストでも貸付可能
- 返済期間が短く高金利
- 取引が携帯電話
闇金は正規の業者で借りられない人をターゲットにしているので、ブラックリスト入りしている人の呼び込みに力を入れています。
また、固定電話を持っている業者も稀にいますが、実際の取引は携帯電話で行っている闇金業者がほとんどです。固定電話の情報自体が偽情報のこともあるので、融資に関して携帯電話からアクセスがあった場合は闇金だと思ってほぼ間違いありません。
3.闇金の手口
では、闇金はどういった手口でお金を貸し付け、利益を得ているのでしょうか。
(1) 完済させずに利息をとりつづける
闇金は、債務者に完済させず、利息を払い続けさせようとします。
一般的には「貸金業者は完済したした方が喜ぶのでは?」と思いがちですが、完済されると利息収入がなくなるので、業者は長く貸していたほうが得をします。
闇金でよくあるケースとしては、指示された期日に返済の連絡をしたところで既に指定時間を過ぎていると言われたり、担当者不在で連絡をとれないことにされたりして、返済させずに利息を増やします。
悪質な例では、返済口座を教えない、違う口座番号を教えるといったケースもあり、その場合は振り込みができないので返済が不可能になります。
それなのに、闇金は後日滞納を理由に利息を要求してくるのです。
(2) 利息を差し引いて融資する
闇金は、利息を差し引いた金額を融資するところが多いのも特徴です。
闇金の利息の相場は、10日で1割〜5割というケースが多いです。10日で1割、3割、5割の利率は、それぞれ「トイチ」「トサン」「トゴ」と呼ばれます。
5割(トゴ)の場合で利息を差し引いて融資されると、仮に10万円借りても半額の5万円しか振り込まれず、10日後には10万円を支払わなくてはなりません。期日に返済できない場合は、利息だけ払って元金は据え置かれ、元金の支払いはさらに10日後になります。
冷静に考えてみれば、数万円のお金に事欠いている人が、10日後に10万円返済するのは非常に難しいことです。
闇金はその弱みに付け込んで、少額の融資で延々と高額な利息を支払わせるのです。
(3) 借金に見合わない担保をとる
闇金は50万円以下の融資をしていることが多く、多額のお金を融資することは稀です。実際には3~5万円程度の少額融資を専門的に扱っている業者が多いようです。
しかし、貸付の際は自宅や車、生命保険など、およそ借金額に見合わない担保をとり、返済が遅れると担保を取り上げます。
(4) 押し貸し
闇金は、頼んでもいないのに勝手に振り込む「押し貸し」をしてくることもあります。
特に、以前に闇金で一度でも借りたことがある人は被害を受けやすいので要注意です。
闇金は業者に登録されている口座情報をもとに、勝手に振り込みを行います。これを貸金として、後々返済を要求するのです。
身に覚えがないと主張しても、「貸したのだから返済しろ」と言われますので、押し貸しされたお金には絶対に手を出さないようにしましょう。
予防策は口座解約、電話番号変更で対処するしかありません。
過去に一度でも闇金業者と関係を持った人は、個人情報の変更をおすすめします。
(5) 貸付詐欺
貸付詐欺被害にあうケースもあります。
被害内容はカラ貸しです。業者にコンタクトをとっただけで、実際には借りていないのに返済の請求をされることがあるので要注意です。
一種の振り込め詐欺のようなものなのですので、怪しいと思ったら警察や弁護士に相談をしてください。
4.闇金の危険性・嫌がらせ行為の実態
では、実際に闇金に手を出してしまった場合、どのようなことが起きるのでしょうか。
(1) 違法な金利に苦しめられる
闇金では10日で1割の「トイチ」と呼ばれる利息が有名です。
トイチの場合は、10日で1割の利息が発生します。10日で1割の利息は、年利(複利)にすると3142%。その場合、1年後の利息は100,000×3142=3,142,000円です。
わずか10万円の借金でも、闇金で借りると1年後には314万円以上の利息が発生してしまうのです。
ちなみに、一般的な消費者金融から10万円借りた場合、利息制限法の上限金利は年0.18%なので、1年後の利息は100,000円×0.18=18,000 円です。
この数字を比較しただけでも、闇金で横行しているトイチがいかに無謀な数字であるかお分かり頂けると思います。
他にも、トサン(10日で3割の利息)、トゴ(10日で5割の利息)といった利息が存在しており、このような過剰な利息に毎日苦しめられるのでは精神的にも参ってしまうでしょう。
(2) 法令を無視した過剰な取り立て・督促
闇金では、早朝・深夜の取り立てや、時間帯を問わない過剰な回数の電話など、しつこい嫌がらせが横行しています。
貸金業法では、正当な理由がないのにも関わらず「午後9時から午前8時の早朝深夜の時間帯の取り立て」をすることや、「はり紙、立看板などの方法で借金している事実を周りに喧伝」することなどを禁止しています。
これ以外にも、取り立て方法や頻度などについて貸金業法は細かく規制していますが、闇金業者はこれに反する違法な取り立て行為を平然と行います。
なお、この闇金の厳しい取り立ては家族にも及びます。闇金は貸し付けの際に住所や自宅電話などの情報を聞き出しておき、返済がない場合は身内に対して「親(子ども)の借金を代わりに払え」などと督促を行うのです。
また、職場にも電話をかけてきて返済を要求するので、これにより職場での立場が悪くなり、そのまま働き続けるのが難しくなったりするケースも少なくありません。
実際、闇金による嫌がらせ電話により、離婚・離職に追い込まれる例もあるようです。
(3) 口座買取をさせられる
闇金は、貸し付け条件に口座情報、通帳、クレジットカード、携帯電話の契約を要求してくるところもあります。
これは、自分の営業口座や営業形態にする目的です。振り込み口座や携帯電話をたくさん持つことで身元を分かりにくくするのです。
また、反社会勢力に口座を転売することもあるようです。
口座売買はほぼ犯罪に使われるので、絶対に情報を渡さないようにしましょう。
(4) 詐欺に巻き込まれる
闇金の中には、金融業者を装った詐欺集団も存在します。
「これから10万円の融資をするが、あなたを信用するために5万円を最初に指定口座に振り込んで欲しい」などと要求し、その通りにしたらそのまま連絡が取れなくなったというケースがあるようです。
5.闇金への対応・対処法
このように、闇金に手を出してしまった場合、様々な危険が降り注ぎます。
追い込まれたときは、できるだけ早く行動を起こしましょう。
闇金対応の根幹は「闇金は犯罪なので支払いをしない」というものです。
「借りたものは返す」という理屈は一般的には正論ですが、闇金のような社会正義に反する存在が相手ならば話は別です。
最高裁判所の判例でも、闇金からの借入は元金を含めて一切返済する必要はないとの判断が出されています。
もっとも、相手も犯罪行為だと分かっていながら貸付行為をしているわけですから、最高裁判例を持ち出してもあっさりと引き下がるとはかぎりません。
そのようなときは、「払って解決」を目指すのではなく、警察や弁護士へ相談してみてください。
(1) 警察に通報
闇金から借り入れをして、脅迫・暴行など違法な取り立てをされたり、口座買取・詐欺などの刑事犯罪に巻き込まれたりした場合は、最初に警察に通報をしましょう。
何らかの刑事被害があれば、警察は動いてくれます。
相手の業者の情報や被害の証拠を持って、最寄りの警察署に相談に行きましょう。
しかし、警察は民事問題に関しては介入しないことが考えられますので、詐欺などの刑事事件が現実的に発生していない場合(ただのお金の貸し借りのトラブルに留まる場合)には、弁護士への相談を検討することをお勧めします。
闇金も、警察が介入してこないよう、刑事犯罪に触れないギリギリを攻めてくることがあるので注意が必要です。
(2) 弁護士に相談
闇金のあまりに強固な対応から「弁護士に相談しても解決しない、意味がない」と思う方がいらっしゃるかもしれません。
また、闇金業者が「弁護士に相談しても意味がありませんよ」などと言ってくることもあるようですが、実際にはそのようなことはありません。
闇金に手を出してしまい、返済ができずに苦しんでいる場合は、弁護士に相談してください。
闇金業界は違法な営業をしているだけに、弁護士の介入を強く恐れています。だからこそ「弁護士は意味がない」などと言ってくるのですが、現実に弁護士が介入すれば、闇金からの取り立てはストップすることがほとんどです。
闇金は違法業者であるため、仮に裁判までもつれ込んでは勝てないことが分かっています。法律の専門家である弁護士には太刀打ちができず、あまりに分が悪いため、弁護士が味方についた債務者にはこれ以上介入しなくなるのです。
闇金からお金を借りてしまい返せない方は、他にも多額の借金で苦しんでいるケースが多いかと思いますが、そのような借金問題についてもそのまま弁護士に債務整理を依頼することもできます。
弁護士に依頼をすれば、借金問題を全て一挙に解決できる可能性があるのです。
なお、闇金業者の対応を弁護士に依頼した際の費用は、1件あたり3~6万円程度が相場なことが多いようです。
[参考記事]
債務整理とは?わかりやすく解説!|方法・種類・メリット
6.闇金に強い弁護士へ相談を
泉総合法律事務所では、これまでに闇金を含めたさまざまな業者からの借入でお困りの方から、多数のご相談をお受けしてまいりました。
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闇金からの借金も自己破産で解決
闇金対応は、経験値などによって結果が異なることもありますので、借金問題の対応に長けた弁護士へ相談することをおすすめします。
当事務所には、借金問題の解決実績が豊富にあります。お困りの状況をお話して頂ければベストの解決法を提案いたしますので、その点は安心してご相談いただければと思います。
借金の相談は何度でも無料ですので、どうぞお早めにご相談ください。