借金返済 [公開日]2018年4月19日[更新日]2021年12月9日

消費者金融とは?|サラ金、闇金との違いをわかりやすく解説

大手消費者金融、街金、サラ金、闇金の違い。借金問題は弁護士へ!

急なお金が必要になった時、アコム・プロミス・アイフルなどの「消費者金融」を利用する方もいらっしゃるでしょう。

消費者金融は「個人向けの無担保融資を中心に営業を行っている貸金業者」という意味で用いられることが一般的です。
銀行などに比べれば歴史の浅い金融業と言え、銀行カードローンなどの他の借入先とは異なる、消費者金融ならではの特徴も存在します。

このコラムでは、消費者金融の仕組みや特徴を簡単に、わかりやすく説明した上で、「サラ金」「街金」「闇金」などとの違いを解説します。

1.消費者金融とは?

(1) 消費者金融の特徴

「消費者金融」とは、一般消費者を相手に無担保で小口融資をおこなう貸金業者のことを言います。
個人に対する信用のみを担保に、あらかじめ限度額を定め、その限度額までなら繰り返し何度でも借入ができる、使途目的を問わないローンです。

カードローンを取り扱っている業者は、消費者金融以外にも銀行、信販会社がありますが、その中でもカードローンに特化しているのが消費者金融です。

特徴は、個人の消費者を対象としている点と、貸金業を専門にしていることです。

【消費者金融=サラ金=街金であり、業態に違いはない】
消費者金融は、1970年代には主にサラリーマンを対象に融資をおこなっている業者が多かったため、「サラリーマン金融」、略して「サラ金」と呼ばれていました。しかし、1980年代以降は、融資の対象が女性会社員や自営業者、アルバイト、パートなどに広がっていったことから「消費者金融」という呼称の方が多く使われるようになっています。
多くの方が、「消費者金融」「サラ金」「街金」を混同しているようですが、業態は消費者金融=サラ金=街金(いわば地元の消費者を対象にした中小の消費者金融業者)です。

 

消費者金融業を行うためには、国または都道府県知事へ「貸金業者」として登録をしなければなりません。
その上で、「貸金業法」に基づいて業務を営むことが義務付けられています。

(2) 貸金業法の定め(限度額・上限金利など)

貸金業法とは、消費者金融や信販会社、クレジットカード会社が貸金業を営む上で従うべき法律です(銀行は「銀行法」という別の法律に従います)。
貸金業法で定められている事柄に関して、以下で詳しく解説します。

総量規制(限度額)

貸金業者は、一人に対して年収の3分の1までしか貸してはいけません。
たとえば、年収が300万円の人には、100万円までしか貸してはいけないということです。

複数業者から借りる場合は、その「合計が年収の3分の1まで」となっています。

【年収などで嘘をついて消費者金融から借り入れるとどうなる?】
審査に通るために、もしくはより多くのお金を借りるために、嘘の年収や勤務先などを記載した場合はどうなるのでしょうか。
まず、氏名・住所・勤務先などは、本人確認資料の提出や勤務先への在籍確認の電話などが行われることで、虚偽記載が判明する可能性があります。また、年収を本来よりも高く記載した場合も、源泉徴収票の提出など判明するでしょう。
この場合、詐欺罪や有印私文書偽造・同行使罪といった罪に問われる可能性があります。

上限金利

貸金業者からの借入金利の上限は15%~20%です。
ちなみに、2007年(平成19年)の改正前までの上限は、出資法で定められていた29.2%でした。

取り立ての行為規制

早朝〜深夜の電話・訪問、自宅以外の職場などに電話やFAXを送るなど、かつては社会問題にもなっていた厳しい取り立て行為は貸金業法で禁止されています。

(3) 銀行カードローンとの違い

銀行カードローンの貸付人である銀行は、貸金業者ではありません。銀行法という法律によって認められている「銀行」という資格を持った機関です。
貸金業者ではないので、貸金業法ではなく銀行法による規制を受けます。

銀行が行っている業務は非常に幅広いです。消費者だけではなく法人や事業者にも貸付をしますし、消費者用ローンだけではなく、教育ローン、事業用ローン、住宅ローンなど多種多様な貸付をしています。
貸付業務だけではなく、外国為替取引や預金の業務、投資信託などの業務も行っています。

銀行は、総量規制による影響を受けません
つまり、すでに多額の借入をしていても、銀行カードローンなら利用することができてしまうのです。

また、銀行カードローンと消費者金融では、適用される利率が異なることが通常です。基本的に、銀行カードローンの方が安くなります(年率10~13%程度)。

しかし、銀行からの借入を長期滞納すると、預金口座の凍結や、代弁弁済した保証会社からの厳しい督促などのリスクがあります。

[参考記事]

代位弁済をされたら弁護士に相談を!|住宅ローン・カードローン

2.消費者金融(サラ金)と闇金の違い

次に、消費者金融(サラ金)と闇金(ヤミ金)の違いについても確認しておきましょう。

「闇金」は、消費者金融とは全く別物になります。

(1) 闇金とは

「闇金(闇金融・ヤミ金)」とは、貸金業者として正式に登録することなく、個人に高金利で融資を行っている違法業者のことです。

日本では、貸金を業として行う場合、「貸金業」の登録をしなければなりません。登録せずに勝手に営業すると違法ですし、罰則も適用されます。

当然、まともな消費者金融やサラ金、街金は、すべて貸金業登録をしています。
貸金業者には、貸金業者としての登録番号があります。プロミスやアコムなどのサイトをよく見ると、貸金業登録番号が書いてあるでしょう。

反対に言うと、登録番号がない業者は違法業者(闇金)ですので、絶対に利用してはいけません。

闇金の特徴は以下の通りです。

利息制限法を守らない

消費者金融やサラ金は、利息制限法による制限利率を守っています。

利息制限法とは、お金を貸し付ける際につける利息の限度を規定している法律です。

闇金業者の場合、利息制限法に従わず、平気で「10日で1割」などの暴利と言える利息を設定してきます。

悪質な取り立て

闇金は取り立て規制も守らないので、どのような嫌がらせでも行ってくるでしょう。

深夜早朝無関係に電話をかけ続ける・自宅を訪問することもありますし、家族を脅迫することもあります。
勤務先にまで電話をかけたり、取り立てに来たりすることもあるようです。

(2) 闇金の見分け方

いくら注意をしていても、お金に困っているときは冷静な判断ができない可能性は大いにあります。
しかも、大手消費者金融ならまだしも、名前を見ただけで闇金かどうかを判断することは難しいでしょう。

そこで、申込みをする前に正規に登録している貸金業者かどうか(闇金業者ではないか)しっかりと調べることをおすすめします。

金融庁のホームページには、【登録貸金業者情報の検索】サービスが設置されています。
ここで検索して検索できなければ、正式に登録している貸金業者ではないことが分かります。

参考:登録貸金業者情報検索入力ページ

また、日本貸金業協会のホームページに、【悪質業者の検索】サービスが設置されています。
ここで検索してヒットすれば、闇金業者であるということがわかります。

参考:悪質業者の検索 クイック検索

なお、弁護士が介入すると、闇金は身を引いてくれることがほとんどです。

そもそも闇金は、無登録で貸金営業をしている、出資法を超えた金額で貸付をしていること自体が犯罪です。
「闇金から借り入れてしまった」という場合には、放置せずに一日でも早く弁護士にご相談ください。

[参考記事]

闇金被害は弁護士が解決できる!闇金からの借金でお困りならご相談を

3.借金問題の解決は泉総合法律事務所へ

借金を繰り返すことは、問題が大きくなるだけで根本的な解決策にはなりません。
債務額が膨らんで身動きがとれなくなってしまう前に、早い段階で専門家に相談し、解決策を検討することが重要です。

[参考記事]

消費者金融からの借金が返せない場合の流れと解決策を解説

泉総合法律事務所では、消費者金融や銀行以外にも、闇金被害でお困りの方からご相談を受け、数多くの案件を解決してきました。

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