任意整理・自己破産でリボ払いの借金地獄から抜け出す!
クレジットカードのリボルビング払い(通称「リボ払い」)が原因で、「借金がなかなか減らない」「破産の一歩手前まで借金が膨らんでいる」「カードの支払い残高に目の前が真っ白になった」といった声が、ネット上で散見されています。
リボ払いは、毎月の支払額が一定なので、計画的な返済ができ一見便利そうに見えます。
しかし、リボ払いには見過ごせないデメリットがあるため、安易な利用は非常に危険です。
実際、リボ払いが原因で借金地獄から抜け出せず、自己破産などの債務整理を余儀なくされる方は多くいらっしゃるのです。
以下では、リボ払いの危険性と共に、リボ払いによる借金地獄から脱出する方法としての「債務整理」についても解説していきます。
1.リボ払いのデメリット・リスク
インターネット上では「リボ払い やばい」「リボ払い やめとけ」などのワードがサジェストで表示されるなど、リボ払いを危険視した話題が多く出回っています。
リボ払いについて「ショッピングの時になんとなく便利」だという漠然とした印象をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、具体的には「金利が高いこと」「知らず知らずのうちに借金が膨らみ続けること」に注意が必要です。
(1) 金利が高い
リボ払いは、一般的に分割払いと比べて金利手数料が高く設定されており、信販会社の多くは年率12~15%に設定しています。そして、この利息は利用残高の合計に対して発生します。
そのため、返済が進まないうちに利息だけ積み重なっていくといったリスクがあります。
(2) 借金が膨らみ続け残高が減らない
リボ払いは高金利で、カード残高が増えれば増えるほど利息も増加します。
しかも、月々の返済が定額なので、元本が減っていない事実を知ることが難しいのが恐ろしいところです。
返済額が一定だと、返済してもなかなか元本が減りません。しかし、毎月定額の返済を継続しているため「借金は順調に減っている」といった錯覚に陥ってしまいがちで、更に追加の買い物をしてしまうのです。
結局、知らないうちに借金総額が膨れ上がっていることになります。
リボ払いの利用を続けるとどの程度借金が膨らんでしまうのか、以下のコラムで具体的に計算をしているので、気になる方はこちらをご覧ください。
[参考記事]
リボ払いで借金はどれくらい膨らむのか?リボ払いの仕組みと計算方法
2.リボ払いによる借金地獄からの脱出方法
リボ払いは危険なものだと分かっていても、楽天カードなどでは「設定が勝手にリボ払いになっていた(自動リボ払い)」というケースもあるようです。
それでは、どうすればリボ払いの借金地獄から脱することができるのでしょうか。
以下で、支払いが厳しくなった初期段階で検討できるいくつかの方法を見てみましょう。
(1) 繰り上げ返済
まず、できるだけ繰り上げ返済をして完済の時期を早め、利息負担を減らすことを考えましょう。
リボ払いにおける繰り上げ返済は、ノーリスクで利息負担を軽減することができる賢いやり方と言えます。
毎月の支払額を増やすことが厳しい場合は、余裕がある月だけでも繰り上げ返済を適用していきましょう。
(2) ボーナス一括払いへの切り換え
繰り上げ返済が無理なら、クレジットカードの支払いをボーナス一括払いに切り替えてみましょう。
ボーナス一括払いなら、支払いを先延ばしできるうえに、金利手数料は無料になります。
ただし、変更ができない場合もあるので、クレジットカード会社への確認が必要です。
(3) 低金利カードローンを利用した借り換え
リボ払いよりも低金利のカードローンは多くあります。それを使って完済してしまえば、後はカードローンの返済に注力するだけです。
しかし、借金の借り換えはあくまで返済金額(利息負担)を少なくするだけで、借金問題の根本的な解決にはなりません。
また、利息の負担がなくなるわけではないので、この場合でもできる限り繰り上げ返済をして利息負担を軽減することが肝心です。
3.リボ払いの借金を債務整理する
リボ払いの残高が多額すぎたり、他にも借金があったりして、上記のような手法では対処できない場合は、「債務整理」をするしかないでしょう。
債務整理には「任意整理」「自己破産」「個人再生」の3種類があります。
「任意整理」は債権者と個別に交渉する方法で、「自己破産」「個人再生」は裁判所を通して借金の減額・免除を図ります。
それぞれリボ払いによる借金をどのように解決できるのかを見ていきましょう。
(1) 任意整理
特定の債権者と直接和解の交渉をする「任意整理」に成功した場合には、①将来生じる利息をカットできる、②3年〜5年程度の分割払いにリスケジュールできるといったメリットが得られます。
リボ払いは金利が高いので、その利息をカットできるだけでも支払いがかなり楽になるでしょう。
借金がリボ払いによるものだけならば、任意整理は特に有効な手段です。
しかし、債務者が個人で任意整理の交渉をしようとしても、債権者は取り合ってくれないケースがほとんどです。また、債務者に不利な条件を突きつけられる可能性も0ではありません。
現実的に完済が可能な条件で和解が成立するよう、任意整理の交渉は弁護士にお任せすることがお勧めです。
(2) 自己破産・個人再生
債務の総額や月々の支払いの原資によっては、任意整理が困難なケースもあります。
任意整理はあくまで債権者と個別で交渉を行うため、債権者の合意が得られなければ交渉失敗となってしまいます。
「借金が多額で到底支払えない」「現在収入がほとんどない」という場合には、「自己破産」がお勧めです。
自己破産をすると、一定以上の高価な手持ち資産を処分する必要はあります(不動産などの目ぼしい財産なければ財産処分の必要はありません)が、借金は全額免除されます。
滞納している税金など、一部免除されない債務もありますが、リボ払いによる借金以外のカードローンや消費者金融からの借り入れは0になるため、以降は借金を返済する必要がなくなります。
また、継続的に収入が見込める方は「個人再生」もお勧めです。個人再生なら借金を元金から約1/5~1/10まで減額することが可能です。
自己破産のような財産の処分も通常必要ないため、マイホームや高価な車、ブランド品などがある場合は個人再生も検討してみましょう。
しかし、個人再生は手続きが複雑で、利用するにおいて制約が多いのも確かです。
どの債務整理方法が最適かは、必ず一度弁護士などの専門家にご相談ください。
(3) 債務整理をするとブラックリストに登録される
3つの債務整理において共通で、また、リボ払いをしていた皆さんにとって最も気がかりなデメリットとなり得るのが「ブラックリストへの掲載」と言えます。
債務整理を行うと、どの手続きであれ信用情報機関に「この人は過去に債務整理を行った」という事故情報が登録されてしまいます(これを俗に「ブラックリストに載った」と言います)。
ブラックリスト状態になるとどうなるのかというと、新規の借り入れやクレジットカードの作成をする際の審査に落ちてしまいます。
各業者は審査の際に信用情報を確認するため「この人は債務整理の履歴があるから、お金を貸しても返ってこないだろう」と判断するのです。
また、クレジットカード会社は更新時や途上与信時にも信用情報を確認するため、その時点で事故情報が明らかになればカードの契約を解除してしまいます。
つまり、債務整理をすることで、これまで使ってきたクレジットカードを使用したり、新しくクレジットカードを作ることが暫くの間できなくなってしまうのです。
[参考記事]
信用情報機関とは?|信用情報機関の違い(CIC・JICC・KSC)とブラックリスト
これは、今までクレジットカードを多用する生活をしていた人にとっては痛手となるかもしれません。
しかし、ブラックリストへの登録は永久のものではありません。また、逆に言えば、借金(借入)をせずに生活を再建するためのチャンスとも言えます。
デメリットを恐れず、まずは現状の借金地獄を抜け出すために行動されることをお勧めします。
4.リボ払いによる借金問題の解決も泉総合法律事務所へ
リボ払いでの借金にお悩みの方は、泉総合法律事務所にご相談してみてください。
泉総合法律事務所では、これまでにリボ払いを利用していた方の借金問題を債務整理で解決した実績が豊富にあります。
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