借金返済 [公開日]2020年2月18日[更新日]2021年9月28日

鈴木康之法律事務所から警告書が届いたら?

ソフトバンクなどの携帯電話代金や、BIGLOBEなどの通信料金を支払わず滞納を続けていると、突然「鈴木康之法律事務所」から警告書や催告書が届くケースがあります。

放っておくと「最終警告書」が届き「支払いをしなければ訴訟を起こす」などと書かれていることもあるようです。

「鈴木康之法律事務所など、聞いたことがない」
「なぜ突然このような弁護士事務所から請求書が届くのか?詐欺ではないのか?」
そう考える方が多数いらっしゃいます。

しかし、「鈴木康之法律事務所」から警告書などの書類が届いたとき、放置していると訴訟を起こされて給料などを差し押さえられてしまう可能性があります。

今回は「鈴木康之法律事務所」とはどういった弁護士事務所なのか、なぜ携帯電話代金や借金を滞納していると法律事務所から請求が来るのか、詐欺との見分け方、支払えないときの対処方法を解説します。

1.鈴木康之法律事務所から警告書が送られてくる理由

なぜソフトバンクなどの携帯電話代金やBIGLOBEなどのインターネット通信料金を滞納していると、鈴木康之法律事務所から警告書が届くのでしょうか?

それは、鈴木康之法律事務所がソフトバンクやKDDI、BIGLOBEなどの通信会社から「債権回収の委託」を受けているからです。債権回収の委託とは、債権回収を任せることです。

ソフトバンクなどの会社は、きちんと利用者が料金を払わないときに債権回収をしなければなりません。しかし、自社で1人1人の未納者へ連絡をして回収するのは大変な手間でコストもかかります。

そこで、これらの通信会社は弁護士に債権回収をまとめて委託し、回収できた料金の中から弁護士に報酬を払っているのです。

弁護士は他人の法律事務を行うことを認められた数少ない職業ですから、弁護士が債権回収を行っても何ら法的な問題はありません。

鈴木康之法律事務所は少額の債権回収に積極的に取り組んでいる弁護士事務所であり、主にソフトバンクやBIGLOBEなどの通信会社が債権回収委託しています(2020年2月現在)。

よって、携帯電話代金やインターネット接続料金を滞納していると、鈴木康之法律事務所から警告書が届くのです。

鈴木康之法律事務所の名をかたる詐欺

一方で、鈴木康之法律事務所の名をかたった詐欺も多いので注意が必要です。詐欺業者は鈴木康之法律事務所の請求方法を真似て、ハガキや封書などを使って偽の警告書を送りつけてきたり、SMSやメールを使って架空請求したりします。

本物の鈴木康之法律事務所からの督促と詐欺業者からの偽の請求を見分けるには、以下の点に注意してみてください。

  • 鈴木康之法律事務所の名称や連絡先が正しいか
  • 債権回収の委託元会社名が明記されているか

なお、鈴木康之法律事務所の名をかたって架空請求する業者は、電話やメール、SMSを使って連絡してくるケースが多く、電話で利用したこともない「メルカリの料金」を請求してくるケースもあります。これらの請求や身に覚えのない利用料は詐欺の可能性が高いと考えましょう。

詐欺かどうかを確認するには、鈴木康之法律事務所に連絡してみるのが確実です。
連絡した結果、詐欺が疑われる場合には、警察にご相談ください。

2.警告書を無視しているとどうなる?

鈴木康之法律事務所から警告書が届いたとき、無視しているとどうなるのでしょうか?
督促の流れを把握しておきましょう。

(1) 受任通知が届く

まずは鈴木康之法律事務所から「本件の債権回収につきましては当事務所が全面的に受任しました」という受任通知が届きます。普通郵便で届くのが通常です。
差出人名は「鈴木康之法律事務所」となっており、事務所の住所・電話番号も明記されているでしょう。

また「ソフトバンクの代理」「BIGLOBEの代理」など、債権者名も明記されています。

(2) 催告書や警告書が届く

受任通知が届いても無視していると、再び支払いを求めるための催告書や警告書が届きます(通常は普通郵便が利用されます)。

ハガキで届くケースもあれば封書で届くケースもあります。

(3) 最終通知書が届く

催告書や警告書も無視していると、最終通知書最終警告書が届くケースもあります。
赤い封筒でくることもあるようです。

(4) 訴訟・差し押さえをされる

最終警告も無視していると、裁判所で支払督促や訴訟を起こされる可能性があります。

支払督促や訴訟も無視していると、最終的に給料や預貯金などを差し押さえられてしまいます。

[参考記事]

借金滞納で給与差し押さえ!解除・回避のために必ず知っておくべき事

3.警告書への正しい対応方法

鈴木康之法律事務所からの警告書が本物だったときには、無視してはなりません。放っておくと裁判や差し押さえをされる可能性があります。

支払いが可能であれば、早急に事務所に連絡を入れて支払いに応じましょう。
一括が不可能な場合、分割払いに応じてもらえる可能性もあります。

もし、未納料金が高額になりすぎて支払えないなら、債務整理による解決も視野に入れましょう。
鈴木康之法律事務所のような弁護士事務所が債権回収を受託しているケースでも、債務整理をすれば支払いを減額したり免除してもらったりできるのです。

「相手に弁護士がついたから支払わざるを得ない」というわけではないので安心してください。

また、鈴木康之法律事務所から実際に裁判されてしまった後でも債務整理は可能です。

個人再生や自己破産をして手続き開始決定が出たら、その後は給料の差し押さえなどをされずに済みます。「手続き開始決定後は債権者が強制執行できないルール」になっているからです。

よって、裁判をされたならなおさら早めに債務整理を行うべきといえます。

4.借金問題のお悩みは弁護士へご相談ください

鈴木康之法律事務所は、当然まっとうな法律事務所で、架空請求業者などではありませんが、その名をかたった詐欺が横行しています。

警告書やメールなどを受け取ったときには、まずは詐欺かどうかを確認しなければなりません。詐欺だと思われる場合には、警察にご相談ください。

警告書が本物ならば、長期間放置していると訴訟を起こされるリスクがあります。

借金返済が厳しく、債務整理をご検討されている方は、泉総合法律事務所までご相談ください。時効の有無を確認したり、必要に応じて債務整理等のご提案をさせていただいたりすることが可能です。

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