セブンカード(セブンCSカードサービス)で借金をしてしまったら?
セブンカード(セブン&アイグループのカード)をお持ちの方必見です!
セブン&アイグループが発行しているクレジットカードとして、セブンカードのほか、百貨店提携カードであるクラブ・オン/ミレニアムカードがあります。
これらのカードは、キャッシングするのにも便利なため、つい借金して返済困難になってしまうことがあります。
ここでは、セブンカードをはじめとしたセブン&アイグループのカードで借金の返済が困難になった場合の対処法について説明します。
1.セブン・カードサービスの特徴
(1) セブン&アイ・ホールディングスの会社
「セブンカード」と言えば、セブンイレブンやイトーヨーカドーなどセブン&アイグループのお店で特典が受けられるカードとして有名です。
現在は、セブンカードの新規発行は終了しており、「セブンカード・プラス」のみ申し込みが可能となっています。
セブンカードを発行しているのは、セブン・カードサービスです。セブン・カードサービスは、セブン&アイグループの中間持株会社セブン・フィナンシャルサービスの子会社で、クレジットカード事業及び電子マネー事業をメインに行っている会社です。
なお、セブン・カードサービスでは、クレジットカード業務のほとんどを株式会社ジェーシービー及び三菱UFJニコスに委託しています。
(2) セブンカードは実質的に年会費無料で持てる
セブンカードには、JCBとVISAの2種類のカードがあり、どちらも初年度の年会費は無料です。
2年目以降は本会員500円、家族会員200円の年会費がかかりますが、本会員と家族会員の前年度の利用合計額が5万円以上の場合には年会費無料となります。
(3) 電子マネーとの相性も良い
セブンカードは、iPhoneのApple Payに対応しています。また、Suicaのチャージも可能となっています。
セブンカードを利用すればnanacoポイントが貯まり、貯まったnanacoポイントを電子マネーnanacoに交換することもできます。
イトーヨーカドー、セブン-イレブン、デニーズ、西武百貨店、そごう、ヨークマートなどセブン&アイグループの店舗でのポイント還元率が高く、これらの店舗をよく利用する人にはお得なカードです。
(4) セブンカードのキャッシング
セブンカードでは、担保・保証人不要でキャッシングができます。セブンカードでキャッシングした場合の金利は15.0~18.0%、遅延損害金は20.00%となっています。
返済回数は1回~60回で、返済方法としては元利一括払い、毎月元金定額払い、ボーナス併用払い、ボーナス月のみ元金定額払いがあります。
借入方法は、提携金融機関のATMから引き出す方法のほか、オンラインキャッシングも利用できます。
2.セブンCSカードサービスの特徴
(1) そごう・西武の提携カードを発行
セブン&アイグループのクレジットカード会社には、セブンCSカードサービスもあります。
セブンCSカードサービスは、百貨店のそごう及び西武との提携クレジットカードを発行している会社で、セブン・フィナンシャルサービスとクレディセゾンの合弁企業になります。
(2) クラブ・オン/ミレニアムカードの特徴
西武系のクラブ・オンカードとそごう系のミレニアムカードは、どちらも機能的には差がなく、西武・そごうの双方で使うことができます。
年会費は永年無料となっており、西武・そごう各店の利用で「永久不滅ポイント」が貯まります。
セブン&アイグループの店舗でもポイントが貯まり、貯まったポイントはnanacoポイントにも交換可能です。
(3) クラブ・オン/ミレニアムカードのキャッシング
クラブ・オン/ミレニアムカードのキャッシング利率は12.0~18.0%、遅延損害金は17.52~20.00%となっています。
返済回数は110回まで、一括返済方式のほか、定額リボルビン方式による返済が可能です。
クレディセゾン及びセブン銀行ATMの利用手数料は無料となっており、オンラインキャッシングにも対応しています。
3.セブンカードの借金を任意整理
(1) 任意整理で借金の返済が楽になる
セブン・カードサービスまたはセブンCSカードサービスのクレジットカードでキャッシングをし、返済が困難になった場合には、債務整理をすることで借金の悩みを解決することができます。
債務整理にはいくつかの方法がありますが、最もダメージが少ない方法が任意整理になります。任意整理をすれば、借金の支払い期限を延期したり、借金を減額したりすることが可能になります。
(2) 任意整理のメリット
①過払い金が発生していれば借金の残高を減らせる
セブン・カードサービス及びセブンCSカードサービスのクレジットカードでは、過去には利息制限法の上限を超えるキャッシング金利が設定されていまいた。2007年以前からセブンカードやクラブ・オン/ミレニアムカードを利用している人であれば、キャッシングによる過払い金が発生している可能性があります。過払い金が発生している場合、任意整理をすれば、過払い金で残りの借金を返済することができるため、借金が大幅に減ることがあります。
②残った借金は利息なしの分割払いが可能
任意整理をするときには、残った借金の将来の利息をカットし、分割返済する交渉を行います。セブン・カードサービス及びセブンCSカードサービスでは、3~6年の分割払いが可能となっています。支払期間が長くなっても、将来の利息が発生しないため、借金が増えることはありません。任意整理後は安心して返済を続けていくことができます。
③一部の債権者のみ手続きすることも可能
任意整理は債権者ごとに手続きすることになりますから、任意整理する会社と任意整理しない会社を自分で決めることができます。たとえば、保証人が付いている借金については、保証人に迷惑をかけないよう、任意整理しないということも可能です。
(3) 任意整理のデメリット
任意整理は、どんな場合でも手続きできるわけではなく、債権者と合意できなければ任意整理はできません。また、任意整理をしてもブラックリストには載ってしまうため、5年程度は新規の借入ができなくなってしまいます。
4. クレジットカードの借金を個人再生・自己破産
(1) 自己破産
セブンカードやクラブ・オン/ミレニアムカードで借金をしたけれど、任意整理が困難な場合には、自己破産するという選択肢があります。自己破産は、裁判所で手続きすることにより、すべての借金の支払いを免除してもらう方法です。
①自己破産のメリット
自己破産して免責許可を得れば、借金の支払い義務はなくなります。返済に悩むこともなくなり、生活を一から立て直すことができます。
②自己破産のデメリット
自己破産する場合には、所有している財産は借金の返済に充てなければならず、最低限の現金以外は手元に残すことができません。
また、自己破産すれば官報という国の新聞に名前が掲載されるほか、免責許可を得るまで一部の資格や職業に就くことができないという制限があります。
なお、借入の原因がギャンブルや浪費である場合には、免責不許可事由とされ、免責にならない可能性があります。
さらに、自己破産をしてもブラックリストに載りますから、5~7年程度新規の借入ができなくなります。
(2) 個人再生
セブンカードやクラブ・オン/ミレニアムカードの借金を返済できなくなり、債務整理で解決したいという場合、個人再生という選択肢もあります。
個人再生とは、裁判所の認可した再生計画にもとづき3~5年の返済を行うことを条件に、借金を大幅に減額してもらえるという債務整理手続きになります。
①個人再生のメリット
個人再生をすれば、借金の総額を約5分の1に減らすことができるため、負担を大幅に軽くできます。
また、個人再生では住宅ローンを除外して手続きできるため、自宅を残すことが可能です。
②個人再生のデメリット
個人再生は、継続した収入がなければ、手続きすることができません。
また、再生計画どおりに返済ができなければ、個人再生は失敗することになります。官報に名前が載ることやブラックリストに載ることも個人再生のデメリットです。
5. まとめ
セブン・カードサービス、セブンCSカードサービスの借金で返済困難になったなら、債務整理により生活を立て直すことができます。
債務整理を考えるなら、専門家である弁護士に相談し、どの方法を選ぶのが最もメリットがあるかを考え、手続きするようにしましょう。
借金に困っており、債務整理をお考えの方は、お早めに泉総合法律事務所にご相談ください。