JCBカードを滞納・返済できない場合の解決策
JCBは、日本発の唯一の国際ブランドです。
知名度もあり安心感のあるJCBカードですが、計画的な利用をしなければ、カードで借りたお金の返済が生活を圧迫してしまうことがあります。
ここでは、JCBカードの返済が困難になった場合の対策についてまとめています。
1.JCBカードの特徴
クレジットカードには、世界中どこでも使える国際ブランドと呼ばれるものがあります。
JCBは、VISA、MasterCard、Diners Club、American Expressと並ぶ5大国際ブランドの1つです。国際ブランドのうち日本発のものはJCBのみであるため、日本では特に親しみのあるブランドとなっています。
JCBのクレジットカードでは、キャッシングも可能です。
JCBカードのキャッシングの返済方法は、キャッシングリボ払い・キャッシング1回払いともに15.00~18.00%の金利となっています。
金融機関やコンビニのATMを利用してキャッシングできる他、インターネットや電話で申し込んで口座にすぐに振り込んでもらうことも可能です。
また、JCBでは、カードローン専用カード「FAITH」も発行しています。
FAITHでは最大で500万円の借入ができ、金利は4.40~12.50%とクレジットカードよりも低金利です。
FAITHはインターネットから申し込みができ、最短即日で審査が完了します。
FAITHではATM手数料が月3回まで無料となっており、借入や返済の利便性も高くなっています。
このように、JCBカードを使えばATMを利用して簡単にキャッシングができてしまいます。
そのため、ついお金を借り過ぎてしまい、返済ができなくなってしまう方もいらっしゃいます。
2.JCBカードによる借金の解決方法
JCBカードの支払日が来ても口座に入れるお金がない場合には、どうして良いか分からず途方に暮れてしまうでしょう。
支払日に残高不足で返済ができなくても、決して放置してはいけません。まずはカード会社に連絡し、お金がいつ用意できるか・いつ頃に振り込めるのかの見込みを伝えておくべきです。
連絡をすれば多少は待ってもらえることがありますが、連絡しないまま延滞を続ければ、容赦なく督促が始まります。
延滞を続ければ、そのうち法的手段をとられ、給与などを差し押さえされてしまう可能性もあります。
[参考記事]
クレジットカードの滞納で裁判に!?クレカが払えない場合の対処法
では、JCBカードによる借金の解決方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
(1) 任意整理
任意整理は、裁判所に申し立てることなく、残っている借金を毎月支払可能な額で分割払いできるようJCBとの直接交渉を行います。
専門的な知識と交渉力が必要になりますから、弁護士等の法律の専門家に依頼するのが通常です。
JCBでは、任意整理の際には将来の利息をカットしてもらえるでしょう。
そして、残りの借金の元本を60回ほどの分割払いで支払い可能であれば、JCBと合意して和解契約を結ぶことができます。
しかし、JCBカードに任意整理を申し入れても、必ず応じてもらえるとは限りません。残りの借金額が多すぎる場合や、延滞後時間が経過している場合などには、任意整理に取り合ってもらえないこともあります。
任意整理を考えるなら、できるだけ早い時期に弁護士に相談しましょう。
(2) 個人再生
JCBカードの任意整理が困難な場合、裁判所に申し立てて債務整理をする方法を検討することになります。
裁判所に申し立てて借金を減額してもらう方法としては「個人再生」があります。
個人再生を申し立てて裁判所に認可された後、再生計画(債務額の5分の1~10分の1程度を原則3年かけて分割返済します。ただし最低弁済額は100万円です。)通りの支払いを行えば、残りの借金の支払い義務は免除されます。
なお、個人再生では、住宅ローン特則を使うことにより、住宅ローンを外して減額手続きすることが可能です。
住宅ローンについてはこれまで通りの支払いを続けることで、マイホームを手放すことなく債務整理が可能なのです。
(3) 自己破産
自己破産は、ほとんどすべての借金の支払い義務を免除してもらえる方法です。
自己破産するときには、持っている財産の一部を借金の返済に充てなければならず、それでも返しきれない借金については免責許可を受けることにより免除されます。
(当面の生活に必要な財産や生活必需品などは処分の対象外です。)
個人再生や自己破産では、JCBカードの借金のみならず、原則としてすべての借金をまとめて整理することになります。
債務整理には、それぞれメリット・デメリットがありますから、どちらの方法を選ぶかはよく考えて決める必要があります。
弁護士に依頼をすれば、あなたにとって最適の債務整理方法を提案してくれるだけでなく、複雑な手続き・交渉についてもトータルでサポートをしてくれるでしょう。
弁護士が債務整理の依頼を受けると、最初にJCBなどの債権者宛に「受任通知」を送ります。債権者は、受任通知を受け取った後は債務者に督促ができません。支払いもストップできますから、落ち着いて債務整理を進めることができます。
3.クレジットカードの借金も弁護士へ相談を
JCBカードを始めとした借金の支払いができずに悩んでいるなら、弁護士に相談して債務整理を検討することをお勧めします。
債務整理をすれば、合法的に借金を減らすことができ、生活を一から立て直すことが可能になります。
クレジットカードの借入・キャッシングによる借金、任意整理・個人再生・自己破産など借金の解決方法でお悩みの方は、是非一度泉総合法律事務所の弁護士にご相談ください。相談は何回でも無料となっております。