借金返済 [公開日]2018年8月2日[更新日]2018年8月30日

ジャックスカードを使い過ぎてしまった場合の借金解決方法

ジャックスカードを使い過ぎてしまった場合の借金解決方法
CMでもおなじみのジャックスカードは、老舗の信販会社が発行する、安心感と手軽さで人気のクレジットカードです。

ジャックスカードは、借金をするのにも便利なので、うっかり使い過ぎてしまい返済が大変になってしまうことがあります。

ここでは、ジャックスカードで借金し、返済に悩んでいる方に向けて、解決方法をご提案します。

1.ジャックスカードの特徴

(1) 株式会社ジャックスについて

ジャックスカードを発行している株式会社ジャックスは、昭和29年創業の大手信販会社です。主にオートリースやショッピングクレジットを取り扱ってきた会社ですが、クレジットカード事業にも力を入れています。

CMでもおなじみのジャックスカードは、親しみやすいイメージのクレジットカードで幅広い世代で人気です。

ジャックスは、現在は三菱UFJフィナンシャル・グループの一員となっています。クレジット業務で培った与信ノウハウを活かして、同グループの三菱UFJ銀行が提供する個人ローンの保証業務を行っています。

この他に、ジャックスは家賃保証や集金代行、インターネットにおける決済サービスなど幅広い事業を展開しており、消費者信用の分野における総合企業として成長を続けています。

(2) 年会費無料、豊富なラインナップで気軽に持てる

ジャックスのクレジットカードのラインナップは豊富です。スタンダードなジャックスカードのほか、ガソリンスタンド、電器店、ディスカウントショップなど多方面のサービスとの提携カードを発行しています。

また、ジャックスでは、還元率1.25%の高還元率カード「REX CARD」やリボ払い専用の「R-styleカード」を発行しており、若い人の間で特に人気となっています。

ジャックスの発行するクレジットカードは、初年度の年会費が無料で、次年度以降も条件をクリアすることで年会費無料となるものが多くなっています。

信頼性のあるカード会社なのに、持っているだけならほとんどコストはかからないことから、クレジットカード初心者でも安心して持つことができます。

(3) ジャックスカードのキャッシング

ジャックスのクレジットカードには、キャッシング枠を付けることができます。

スタンダードなジャックスカードの場合、貸付利率は18.0%、利用可能枠は10~50万円となっています。

返済方法は、1回払いもしくは元金定額リボルビング払いになります。

(4) ジャックスのカードローン

ジャックスでは、「プレミアビアージュ」というカードローンも提供しています。

ジャックスのカードローンの利用可能枠は最大500万円、貸付利率は4.50~18.00%、返済は元利定額リボルビング払いになります。

クレジットカードでのキャッシング枠はそれほど大きくないので、高額の借入にはカードローンの方が向いています。

2.ジャックスカードの借金を任意整理する

(1) 借金の悩みは債務整理で解決できる

ジャックスカードの借金は、毎月の返済日に契約どおり返済しなければなりません。

借金し過ぎて借入残高が増えてしまった場合には、毎月の返済額も増えてしまい、返済が厳しくなってしまいます。他社からも借入していれば、なおさら大変でしょう。

借金の返済以外にも、車のローン、子どもの塾代、資格取得費用などがいろいろな支払いがあり、毎月の支払いが膨らんで、どうにもならないということはあります。

ジャックスカードの借金を滞納すると、やがてジャックスから督促を受けるようになります。返済できない状態を続けると、最悪の場合給与差押えされてしまうこともあります。

借金の返済がもう無理と思われる状態になっているのなら、できるだけ早く債務整理を考えるべきです。

債務整理とは、法律に則った手続きをとることにより、借金の負担を軽減できる方法です。

(2) 任意整理とはどんな方法?

債務整理のうち、最も簡易迅速に手続きができるのが、任意整理です。

任意整理は、借金している貸金業者と直接交渉して借金の支払方法を変更してもらい、負担を軽くする方法です。裁判所に申し立てる必要はないので、手続きも比較的簡単で、誰にも知られずに手続きしやすい方法です。

(3) ジャックスカードの借金を任意整理する手順

①取引履歴の開示請求

任意整理をするためには、借金の残りがいくらかであるかを確定する必要があります。

借金の残高を確認するために、ジャックスに取引履歴の開示請求をして、取引履歴を送付してもらいます。

②借入残高の確定

取引履歴をもとに、借金の残額を確定します。過払い金があれば、過払い金を残りの借金の返済に充てることができます。

ただし、ジャックスでは他の貸金業者よりも早い平成9年に利息制限法内の金利へ引き下げを行っており、過払い金が発生しているケースは少なくなります。

③ジャックスと交渉

借金の残額が確定したら、残りの借金の支払方法について、ジャックスの担当者と交渉します。

ジャックスでは、5年(60回)以内の支払いで残りの借金を完済できる場合には、任意整理に応じてもらえます。

また、任意整理時には、将来発生する利息については免除してもらえます。

④和解契約

残りの借金の支払いについて、ジャックスと契約を締結し直すことになります。和解契約書(合意書)を作成して取り交わします。

⑤支払開始

ジャックスとの和解後は、以前の返済額ではなく、和解契約書で合意した返済額の支払いを毎月行います。

(4) ジャックスカードの任意整理は弁護士に依頼

ジャックスのクレジットカードやカードローンについて任意整理したい場合には、弁護士に依頼するのがおすすめです。

弁護士に任意整理を依頼すれば、次のようなメリットが得られます。

①ジャックスからの督促が止まる

弁護士に任意整理を依頼すると、手続きに入る前に、ジャックスに受任通知を送ってもらえます。

貸金業法により、弁護士の受任通知を受け取った後の取り立て行為は禁止されているため、以降ジャックスから督促を受けることがなくなります

借金の返済を焦らされることがなくなれば、気持ちに余裕をもって任意整理の手続きを進めることができます。

②取引履歴の開示請求をしてもらえる

弁護士に任意整理を依頼した場合、取引履歴の開示請求から任せられます。

通常は、受任通知を発送するときに、同時に取引履歴の開示請求もします。弁護士が取引履歴を請求すれば、ジャックス側の素早い対応が期待できます。スピーディーに任意整理が完了し、早い時期に借金の悩みから解放されます。

③希望する条件での交渉をまとめてもらえる

任意整理では、ジャックスの担当者と支払条件について交渉する必要があります。

ジャックス側としては、当初の約束通り借金を返済してもらえるのがいちばん嬉しいですから、交渉に応じてもらうのは簡単ではありません。自分でジャックスと交渉しても、相手にしてもらえない可能性が高くなります。

ジャックスとの交渉は、法律知識があり、交渉にも慣れた弁護士に任せるべきでしょう。

④和解契約書を作成してもらえる

ジャックスと交渉が成立したら、和解契約書を取り交わさなければなりません。

弁護士に任意整理を依頼すれば、内容を吟味した上で、和解契約書を作成してもらえます。

3.ジャックスカードの借金を個人再生・自己破産する

(1) 裁判所に申し立てる債務整理手続き

ジャックスカードの借金を債務整理する場合、個人再生、自己破産という方法もあります。

個人再生も自己破産も、裁判所に申し立てて手続きします。なお、個人再生や自己破産を選んだ場合、ジャックスカードの借金のみを整理するのではなく、原則としてすべての借金を整理することになります。

個人再生、自己破産は、それぞれ向いている人が違います。どちらの方法がよいのかは慎重に検討して決めましょう。

(2) 個人再生の概要

個人再生は、再生計画を立案し、計画どおり3年間返済を続けることで、借金の一部を免除してもらえる手続きです。個人再生をすれば、借金を大幅に圧縮できます。

どれくらい借金が減るかは債務の総額によって変わりますが、だいたい5分の1程度まで圧縮されます。

個人再生をするには、毎月安定した収入が必要です。

パートやアルバイトの人の場合には個人再生できる可能性はありますが、無職の場合には通常は個人再生ができません。

なお、個人再生では、住宅ローン特則(住宅資金特別条項)を利用することができるため、住宅ローンを整理の対象から外すことが可能です。

個人再生を選べば、借金のために大切なマイホームを処分しなくてすみます。

(3) 自己破産の概要

自己破産は、借金の支払いができない状態であることを裁判所に認めてもらう手続きです。

ただし、自己破産をしただけで、借金が帳消しになるわけではありません。借金を免除してもらうには、自己破産した後、裁判所から免責の許可を受ける必要があります。

自己破産をする場合には、手持ちの財産はすべて換金して、借金の返済に充てなければなりません。住宅や車は奪われてしまうことになります。

なお、自己破産しても、99万円までの現金は手元に残しておくことができます。

自己破産して免責が許可されると、それ以降7年間は再度免責許可を受けることができません。

借金が払えなくなったらその都度自己破産をすればすむわけではないので、慎重に手続きを検討しましょう。

(4) 個人再生・自己破産を考えるなら弁護士に相談

クレジットカードのキャッシングやカードローンで借金したけれど、返済が難しくなってしまった場合には、債務整理について弁護士に相談してみましょう。

弁護士は、どの債務整理方法が適切かを判断し、手続きを進めてくれます。

個人再生や自己破産の申立ての際には、たくさんの書類を揃えて裁判所に提出する必要があります。

弁護士に依頼すれば、裁判所提出書類の作成、債権者宛の通知、裁判所とのやりとりなどすべて任せることができます。精神的なストレスから解放され、生活再建に向けて準備を進めることも可能になります。

4.まとめ

ジャックスカードの借金でお悩みの方は、弁護士に相談することで、悩みを解決する方法が見つかります。

泉総合法律事務所では、クレジットカードの債務整理に詳しい弁護士が、スピーディーかつスムーズな借金問題の解決のために全力を尽くします。
一人で悩まず、専門家にぜひご相談ください。

相談は何度でも無料です。借金の悩みや不安についてお気軽に弁護士へご相談ください。
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